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こちらは吉沢板金工業がお贈りするスタッフリフォームブログです。

雨漏り調査の様子や、本家サイトで紹介に至らなかった(または紹介前)の施工事例等も掲載して行きたいと思います。

また、ブログ形式で所感や日常の一コマも掲載されます。
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‘那須烏山市A様邸’ カテゴリーのアーカイブ

ビフォーアフター『屋根から行う古民家再生。』

2011/12/12

先日無事完工を迎えました栃木県那須烏山市の古民家です。
では早速ビフォーアフターをお送りします。
古民家瓦被害
ビフォー。屋根だけで100坪という大変大きなお屋敷です。瓦の重量は相当なものだったでしょう・・・・30トンから40トンはあったはず。

屋根リフォーム後
アフター。「最初からこうだった様。」と奥様より形容されましたが、違和感のない収まりに仕上げられたという意味で褒め言葉と受け取らせていただきました。(笑)
鬼の大きさ、棟(グシ)の高さは破風板の大きさから求められる謂わば黄金比の様なものがあるのですが、こういうことを知っている職人さんも今では随分少なくなってしまった様で残念に思います。
もちろん吉沢板金の手掛けた家では、誰に見せても恥ずかしくない完璧なバランスとなっています。

また、外せない点としては瓦から1/10という軽量化で耐震性能が大幅に向上している点があります。

ビフォー瓦
ビフォー。入母屋の屋切り部分。

箕甲
同アフター。別物の棟板金など載せずに掴みこみのみで納められた”隅棟”部分から”箕甲”部分への流麗な流れ、バランスの取れた鬼までが一体となったお気に入りの構図です。

一文字葺き
伝統的な建物である程度以上の大きさがあればやはり一文字葺きが似合うと思います。※逆に近代的なデザインの建物であったり小さい屋根の場合には敢えて一文字にはしないこともあります。
「これだけの長い道中よく狂わないで真直ぐ行くものですね。」と奥様が大変感心なさっていましたが、そういう細かい所に気が付いていただけるお客様ですとこちらもやりがいがるというもの。

ビフォー古民家
ビフォー。お屋敷が大きくて全体の写る写真が中々撮れませんでした。(笑)

古民家再生
アフター。

葺き替え後「今まで重かった引き戸がスッと動きました。」というお話がありましたが、これは本当のことで、木は戻ろうとする性質がありますので肩の荷が下りて小屋組みごと戻ったということでしょう。
また、「今までは余震でタンスやピアノ等の重いものが揺れていたのが、葺き替え後は小さい余震の時にコケシの様な軽いものがカタカタ音を立てる」という笑い話をお聞きしたことがありますが、これは理論的には建物の固有振動数が変わって軽いものが共振する様になったということだと思います。

瓦から金属屋根に変わって雨音を心配されるお客様がいらっしゃいますが、野地板が二重になって、アスファルトルーフィングの層を持ち、断熱材裏張りのある屋根材で仕上がったこちらのお客様にお聞きしたところ「そう言えばそんなに気にならないね。」とのことです。
参考まで。

古民家の耐震性能

2011/11/25

古民家の耐震性能
那須烏山市A様邸です。東日本大震災で大きな被害を受けた住宅の中には歴史ある古民家も多くあります。例えばこちらのお宅は築100年という大変貴重な住宅で、内装を使いやすくリフォームしたりしながら大切に住まわれています。

震災の影響で屋根瓦は大きく崩れていますが幸い躯体に大きな損傷はみられませんでした。

古民家の耐震性能を向上させたいと思うと、それは容易なことではありません。大壁を作って筋交いを入れるのは大変有効な方法だと思います。また、独立基礎を布基礎やべた基礎に改修して鋼製束を入れて・・・・・
しかしそれらには大変な費用がかかり、また工事期間中の生活の問題などの障害が沢山出てくると思います。さらに、折角行った耐震工事でも地震保険に入ることができなかったりします。(まだ不十分と診断されてしまうケースが多いです。)

 

そこで吉沢板金のお奨めする方法はちょっと発想を変えて、『屋根を軽くすること』です。

どうして耐震性能を上げるのに上述の筋交いや床下部分の補強をしなければならないかと言うと実はそれらが重たい屋根を支えているからに他なりません。

頭を軽くして(具体的には1/10程度の軽さにします!)重心を低くしてあげることが耐震性能アップには一番効くんです!

もちろん古民家で地震保険などに加入する際にもこの『屋根を軽くしたこと』が生きてきますよ。

 

瓦下ろし作業中
ということでまずは瓦下ろしから。

クレーンによる瓦下ろし作業
100坪もあるお宅ですからね・・・・いつものようにタワーを掛けて・・では間に合わないのでクレーンを持ち込みました。それでも瓦下ろしだけで2日を要しましたが。(汗)

瓦下ろし終了
大変珍しい、古民家の瓦が降りた姿。野地板の傷み方がよく分かりますね。木の痩せや僅かな雨漏りの蓄積(瓦でしたのでどうしても多少雨が入るため)で大変割れやすい状態で、もう歩くのが怖いくらいでした。皆ベテランなので然るべき場所を歩くのですがそれでも数人片足を突っ込んでましたね。(笑)

野地板貼り工事
別のアングルから。下の方からは早速、新しい野地板の増し張りが始まっています。

野地板貼り工事
一面に新しい野地板を張るとそこにはもう以前の様なくたびれた姿はなく、丈夫で健康的な良い屋根下地となります。よくこの工事をしない業者があるのですが、これは(今回の様な場合には特に)必要な工事です。後からではできませんし。

防水紙
ルーフィング(防水紙)を張り上げれば工事期間中お客様が雨漏りに悩む心配は殆どなくなります。

この様にお客様は工事期間中ずっと通常の生活をして頂けるのも特長の一つだと思います。

この後はいよいよ軽量金属屋根の葺き上げ工事へと進みます。(続く)

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