吉沢板金で比較的多い工事に銅板雨樋の架け替え工事があります。
銅板に穴!?と思われるお客様も多いと思います。
「銅板は永久だから。」と思って銅板にしたのに穴が開いてしまうなんて。
所々緑青を超えた黄色いサビ色があってその中に小さな白い点が見られます。
それが穴です。これには酸性雨というよりは瓦の釉薬が銅を侵しているという説があります。
銅板との相性の問題で瓦から伝ってきた谷樋の下の雨落ちの部分はある期間でこの様に穴が開いてしまいます。それはおそらく、お客様が思っているより早い時期に訪れてしまいます。
こちらのお宅では谷樋にはステンレスが使われていました。ステンレスでは表面の塗装は風化してしまっても穴などは見当たりません。
銅板で谷樋が入れてある家も多くありますが、その場合には上記雨樋の通りの穴が開いてしまいます。ただし、被害状況はもっと深刻で屋内に直接雨漏りが起こってしまいます。
リフォームメニューは『ナショナル製雨樋アイアン丸105』へと架け替えを行わせていただきました。鉄芯の上に樹脂がコーティングしてある商品で、電食が起こりえません。
艶消しの風合いも良く銅板から替えた場合の質感も悪くないと思います。
雨樋に穴が開いた場合ですが、その下には同様に銅板製の下屋が葺いてある場合が多く、その後は屋内への雨漏りへと通じることが考えられますのでその点はご注意いただきたいところです。
こちらのお客様は下屋に穴が開く前に雨樋を交換してしまったので今後下屋に瓦屋根を伝った雨水が落ちる心配はありません。
ご不安がございましたら、弊社無料診断をお使いいただくのもよろしいかと思います。
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