雨漏りを止める!笑顔を守る雨仕舞い論

強風で屋根が飛ぶ!・・その前に。

「風が強い時に屋根がバタバタ、バタバタと音を立ててもういつ飛んでいってしまうかと不安で。ましてそれが誰かを傷つけてしまったらと思うと・・・。」

屋根のサビ
ということで調査に伺ったこちらの屋根・・・棟板金を中心にサビが広がっています。

釘の緩み
アップしてみます。釘が緩んで出てきてしまっています。

釘のゆるみ
こんな感じで殆どの釘が緩んでいる状態。中には下地から完全に抜け出てしまっている部分もあります。

屋根が剥がれる
すると、この様に下地から外れ浮き上がってしまう訳です。これが強風時にバタバタと音を立てていた原因になります。

これを直すために、釘を打ち直せば良いのでは?と安易に考えてしまってはいけません。

釘が抜けてしまう→釘が効かない→下地が腐っている→下地の交換が必要です。
その際には一度棟板金を外しますので、古いものを載せ直すのなら、外したついでに新しい棟板金を載せてしまう方が工賃分お得で、ずっと長持ちします。

棟下地の腐朽
さて、これが棟板金を外して顔を覗かせた棟木下地です。完全に腐朽してしまっていますね。これを見れば下地の交換の必要性がお分かりいただけると思うのですが、見ることができない部分ということもあり普段は意識し難いことでしょう。

新しい棟下地
新しい棟下地。これを樹脂製のものにする方法もあるのですが、どこまで長持ちさせたいかということと屋根の他の部分の寿命との兼ね合いも考えると中々そこまではお勧めすることが出来ません。新しい木下地で十分な場合が多いでしょう。

棟板金アフター
新しい棟板金をピッタリに納めてこちらは終了になります。

今回のケースでは強風で屋根が剥がされる前に音で気が付くことが出来たという例にもなると思います。
ご参考にしてください。

また、定期的に弊社無料の屋根診断をご利用いただいているお客様もいらっしゃいます。ご相談はお気軽に。

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