雨漏りを止める!笑顔を守る雨仕舞い論

古民家再生プロジェクト

古民家再生工事の一環として、屋根工事をご依頼いただきました。
これだけの質感、材料を新築で再現することは不可能でしょう。最近では、以前から住んでいた住宅の改装として古民家再生を希望されるお客様の他に、ギャラリーとして、また別荘として使用されるお客様もいらっしゃいます。

今回の現場は栃木県は矢板市。オーナーは現在は他県にお住まいの方です。しばらくは別荘として用いられ、将来はここに移り住むプランを持っていらっしゃるとか。

写真は弊社工事部分完了後の写真です。
※大工工事は社外大工さんが行っているため、工期の違いで全体の完成写真ではないので注意です。

この様な旧来の農家スタイルの場合、最も懸念されるのが筋交いの入らない大開口部の弱さ、瓦で葺いた大きな屋根の重量になります。

屋根は瓦を下ろしてガルバリウム鋼板横葺屋根とすることで十分の一以上の軽量化が可能になりました。隅棟(屋根の合わさる部分)は棟板金を載せずに『掴みこみ』で葺き上げました。ガルバ鋼板は銅板と違い素材に「ハリ」があるため、実は非常に難しい作業となりますが拘りました。単純に言えばこの方がカッコイイのでそうしています。

内部の写真を撮影してこなかったのが非常に悔やまれますが、内装も一部天井を吹き抜けにしたり、床を張り替えたり、なんと言っても一番重要な構造材の補強などを行うことで、雰囲気を失わないで地震に強い家に生まれ変わります。

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2 thoughts on “古民家再生プロジェクト

  1. 田中 理英

    始めまして。すごく綺麗に葺いてあり、近くであれば我が家も御願いしたいものですが・・・私は福岡県に住んでおります。築80年の古民家を再生改修しておりますが、これがお金がかかり苦戦しております・・・屋根も瓦で見積もりしてもらいましたら200万で、そんなお金ないので今ガルバニウムを考えております。黒の一文字葺きでシンプルなおさまりで葺きたいのですが・・・是非参考にさせて頂きます。

  2. webmaster Post author

    コメントありがとうございます。

    入母屋屋根をすっきり見せるポイントは隅棟(屋根の4隅合わせ部分)を棟板金レスで仕上げられるかどうかにあると思います。互いの屋根材を掴み込みで仕上げるには技術を要しますが上手くすれば棟板金を使った納め方よりも丈夫に出来ます。

    古民家が住みやすく再生された時には、新築住宅では出すことができない深みと味、歴史が感じられ、オンリーワンの住宅になると思います。

    田中様が良い職人さんに巡り会えます様切に願います。

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