先日ステンレス工事を行った『ぎょうざ専門店 正嗣』様より追加工事のご依頼を頂きました。
「厨房内の壁にステンレスを張ってもらいたい。」
「木製のカウンターをステンレス仕上げとしたい。」
ということで弊社工場でカウンター部分の加工をします。
美しさは元より、機能性やお客様がステンレスの端で怪我等されないような安全性を求めて特別な加工をしています。
・・・・と、ここまではいつもの気遣いなのですが、今回はここに全く新しい試みを行いました。
ツルツルできれいなままのステンレスでは餃子屋さんでは油と水とでお皿が滑る事故が起こるそうで、滑り止め加工をしてもらいたいとのことでした。
ピカピカで美しい状態を保ちながら加工を行うことに普段気を取られている側からは全く生まれてこない発想ですが、
お客様のご要望から新たな工法、新たな技術は生まれるものです。
電動工具を変え、方法を変え・・・数回の実験の後に、お客様の求める機能とこちらの欲しい美観(やっぱり美観は欲しいものです)を併せ持った仕上げが出来上がりました。
プレス成形のノンスリップ加工ではガタツキが出てしまうし、かと言って市販のヘアライン材では全くの役不足とのことでしたがこれでしたらガタツキなく、しっかりとした滑り止め効果が出せます。
この柄・・・丁度ギターの”トラ杢(フレイム柄)”の様でカッコ良いです。
ビフォー。先日新装オープンしたばかりですが、すでに焼き台がどこに置いてあるかすぐに分かる様な状態でした。
新しいトラ杢柄のステンレスカウンターは”お店の顔”になるかもしれません。
細かいところですが、コーナー部分の仕上げは段差のないハンダ仕上げとして、また角も怪我をしないよう丸みを持たせてあります。
今度は来店客のひとりとしてここに座らせて頂きたいと思います。