ちょっと強烈な写真から入りました。今日の雨漏り調査のお宅は鉄骨造3階建て、ALCにタイル張りがされている家なのですが・・・・
1階部分がご覧の通りの状況に。「基礎部分から染み出してくる雨漏りはあたかも地面から沸いてくるようで。」とのことで外部犬走り部分に防水を掛けてみたりすでに色々とご苦労をされていたご様子でした。
しかし、吉沢板金の調査では・・・
壁面タイルの目地の全体にこの様な割れが見られます。
下の方に行くほど酷く、部分的にごっそり剥がれかかっています。
結論から言いますと、雨漏りの原因は当初の設計であるALCにタイル張りという仕様の問題でほぼ確定です。少なくとも要因の一つであることに間違いありません。
ALCは水に非常に弱く、外部に使う場合には防水層が欠かせません。多くの場合にはこれに防水塗装を施すことで使用されていますが、まれにある今回の様にタイルを直張りしてしまっている建物の場合、タイルの薄い目地から雨が染み込み、シーラー処理の不十分なALCが水を吸い込んでしまいます。建物の階層がありますので壁面は大きく、全体で吸い込んだ水が一番下の行き止まりである基礎の上に到達する時には相当な量になっていることでしょう。
それが途中の壁ではなく一階の床上から雨漏りが起こる原因です。さらにこの度の地震の影響もあって目地の割れ、タイルの剥がれが進んでいるとすれば・・・・・。
(ちょっとマニアック過ぎるお話ですがたまにはいいかな?材料から施工方法、建物の構造まで熟知していなければ誤った結論に向かってしまう例です。)
さて、雨漏りの改善方法ですが、最も適しているのは雨仕舞いに優れ、(ALCを傷めず落下の心配などない)超軽量を誇る金属サイディングでのカバー工法で間違いありません。
あと、もちろんですが優秀な板金職人も必要です。(笑)
実際、完璧に納めることができる匠の腕と知識が一番必要です。
リフォームの総工費は?
・・・・考え方ですね。20年~場所によっては30年以上という長寿命と機能が得られるという意味では、私なんかはいい車を一台買うよりはずっと安い買い物だと思いますが・・・いかがでしょうか?
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