さくら市S様邸です。
先日のブログで樹脂製の中間幕板が樹脂が故の伸縮の影響と、取り付けビスが短かったことも災いして外れかかっている状況をご覧頂きました。
この場合のリフレッシュ方法は
- 中間幕板は現状のままとし、ビスのみを交換して補強する
- 窯業系サイディング製の幕板に取り替えて外壁と同時に塗装を施す。
- 中間幕板を外してしまう。
と言う3つが考えられると思います。
1は既に寿命を迎えていると言ってよい樹脂パーツの再利用ということで、反りや歪みの修正ができませんが、構造材に正しく、適した長さのビスにて固定し直してあげるというものです。
2は現在主流となっている窯業系サイディング製の中間幕板に取り替えることで取り付け強度の改善とともに、見た目もリフレッシュされ、今後は外壁と同じメンテナンスバランスを得ることが出来るというものです。
そして、S様のご希望であったのが3つめの中間幕板を撤去してしまう方法になります。
もちろんこの方法はその下の納まりがどうなっているのか熟知している必要がありますので、今回の件に関して言えば『塗装工事に吉沢板金をお選び頂いた時のリフォームの自由度の表れ』だと思います。
弊社は外装のスペシャリストですので塗装工事をご依頼頂いた場合にも町の塗装屋さんには真似できないことも多々・・・・同時にそれが強みとなっています。
問題の中間幕板が外れました。ビス穴を補修するのは当然ですが、他にも肝といえる部分に雨仕舞いの手腕を振るいました。
ここで、ちょっとデザイナーとしてのアドバイスを言わせていただきますと、総二階の家で良く用いられる中間幕板のあるデザインですが、S様邸の様に上下でパターンのはっきりと違う外壁の場合にはこれを外してしまうこともアリだと思います。逆に上下が同じ様なパターンの場合に、現在付いている幕板を外してしまうと、すっきりし過ぎて悪く言えば高級感を失った印象を受けるかもしれません。その場合には上記2の方法をご選択頂くと良いかと思います。
さて、この後はいよいよ塗装工事に入ります。仕上がりにもご期待下さい。